一般社団法人南多摩医療圏病院管理研究会のビジョン
患者中心医療の時代
新たなホスピタルマネジメントを
創造・実践する
この研究会は、南多摩医療圏の志高き多くの諸先輩の事務長さん方によって、共に成長する、共に研鑽し、医療連携・提携を目指して創られた会であります。この多くの先輩方の意思を継承するために、2014年度に一般社団法人へ改組しました。この一般社団法人への改組と組織の再構築の大きな動機は、医業経営の逼迫により互いの智恵やノウハウを貸し借りできるような場が必要であったこと、そして、地域医療構想という政策により、医療圏毎に必要な病床数や機能を明確にしていくことが発表されたからでした。この政策は、今後の個々の病院の機能や役割を可視化する意味では、受療される市民にとっては、極めて有益です。しかし、南多摩医療圏は、5市にまたがり、人口141万人という大規模医療圏であるため、都主導の地域医療構想だけで可視化されても、民間医療機関が、90%を超える状況で容易に決められることではないと考え、全ての医療機関で再度、互いが今後の地域医療を見据えながら、発信・発言・提案するような公益法人が必要であると認識したからです。
この社団の役割は、南多摩医療圏の病院や地域医療に関わる従事者のマネジメント実践におけるノウハウやスキル等を習得する場であり、急速に変化する社会に対して活躍する医業経営者の育成、養成をするためです。そこで、自院さえ良ければ良いでは通用しない時代であることを踏まえたバーチャルネットワークの形成に他ならないと考えています。
目指すところは、1点。今後の超パンデミック時代、人工知能による診断技術やあらゆる検査機器の技術革新、DXデジタルトランスフォーメーション、真のホスピタリティとは何かを探求し、コンタクトレスであっても患者中心医療へ向けた実践行動を皆で協働していくことです。
今後の展望は、①今回のホームページの改編に伴い、医療従事者であれば誰でもいつでも何度でも観て聴ける、リモートセミナーによる双方向の学びの場を提供すること。②これまで経営者や事務長、看護部長などの管理者しか研修会に参加できなかったホテル集合型研修から、「率先して学びたい」、「現場の智恵を学びたい」医療従事者の方々の学びの機会を提供していくこと。③会員・賛助会員企業の精鋭部隊の中から、多くの演者に発表頂き、できる限り参加者を多く増やしていくこと。④同医療圏における共創の場にしていくこと。
この次なる時代の人財の育成は、最も重点事業として考えています。
何より、今回のコロナ事案然りですが、マクロ的な政策が主になっており、しっかりとした社会保障における絶対必要不可欠な社会共通資本としての位置づけを継続して、根拠とデータを持って、会員法人さん、そして、賛助会員さん、企業と介護施設が、社会資本として永続できるようにするための、支援できるプラットフォームにすることが当社団の使命です。
一般社団法人 南多摩医療圏病院管理研究会
会長 遠藤正樹